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自宅で行う断食(ファスティング)
断食(ファスティング)を行う場合、三日から一週間、あるいは一ヶ月弱に渡る長期断食と、週末に半日から一日だけ食事を抜くプチ断食とあります。
慢性疾患に対する療養なのか、それとも日常の健康維持や美容なのか、断食の目的にもよりますが、基本的に長期断食は専門の施設で行われることが推奨されます。
一方で、プチ断食の場合は、自宅で割と気軽にできる上に、たとえば週末は断食の日にするといったように習慣化することで、長期断食と同じくらいの効果が期待できます。
まずは週末のプチ断食を自宅で行い、断食の効果を体感してから、リフレッシュも兼ねて長期連休を利用して断食道場やファスティングのホテルなどに宿泊するのもよいでしょう。
自宅で断食(ファスティング)する際の注意点
初めて断食をするに当たっては、特に自宅で一人で行う際には、いくつかの注意点があります。
断食の効果や細かい作用については、以前紹介したおすすめの断食(ファスティング)入門書から気になった本を一冊読んでみるとよいでしょう。
あらかじめ全体像が見ていると不安も薄らぎます。
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この記事では、みうらクリニック院長の三浦直樹さんの『週一断食で万病が治る』を参考に、自宅で断食をする際の具体的な注意点を挙げたいと思います。
自宅断食(ファスティング)の注意点1、「準備食と回復食」
断食は、仮に夜7時から翌日の夜7時まで(当日の朝と昼)食事を抜く、という形にします。
この断食をするときの注意点として、断食前後の食事が重要になります。
特に三日以上行う場合には、断食の根幹と言ってもいいくらい大切ですが、週末断食ではそれほど厳密に考えず、脂っこいものを控え、和食など少し軽い食事にする、アルコールは飲まない、といった程度でよいでしょう。
前日の夜の食事、それから当日の夜の食事がそれぞれ準備食と回復食になります。
自宅断食(ファスティング)の注意点2、「水」
断食中の食事は、できれば水のみがおすすめです。
硬水や軟水といったことにそれほどこだわる必要はありませんが、せっかくなのでその期間だけミネラルウォーターにするとよいでしょう。
お茶が飲みたい場合は、柿の葉茶がおすすめです。ノンカフェインでビタミンCも豊富なので日常的な飲用としてもおすすめのお茶です。
水はがぶ飲みを避ければ好きなときに飲んでも構いません。
また、健康維持や美容が目的の場合、どうしてもお腹が空いて続かないようなら、酵素ジュースや野菜ジュース(せっかくなのでなるべく良質なものにしましょう)などを利用したファスティングも一つの方法です。
自宅断食(ファスティング)の注意点3、「体調が一時的に乱れる(好転反応)」
断食中は、体調が一時的に悪化することがあります。
これは、空腹状態に慣れていなかったり、またデトックスの過程で生じる好転反応のようなものです。
これも一日断食なら、それほどはっきりと出ることは少ないかもしれませんが、一応、こうしたことが起こりうると知っていると焦ることもないでしょう。
たとえば、空腹の際は、血糖値が下がるので、ふらつきやめまい、頭痛、吐き気にみまわれることがあります。
なるべく体を休め、塩をなめたり、梅干しを一粒食べると、吐き気が治ります(大抵の場合は休んでいると自然に治ります)。
その他、眠くなったり、また空腹で眠れないことも多いですが、あとで触れるように自分で気晴らしを考えるようにしましょう。
自宅断食(ファスティング)の注意点4、「心」
断食によって体のデトックスになると同時に、精神面のデトックス効果もあります。
昔から宗教的に断食が行われてきたのも、この空っぽの状態で自分自身と向き合う効果が期待されたからでもあります。
その際、イライラしたり、不機嫌になったりすることもあります。
また、普段は心身の騒音でごまかしていた過去のトラウマが、静けさとともに一時的に蘇ってくることもあります。
こうした状態になったら、あえて深く考え込むことはせず、その悲しみをぼんやりと眺めるだけにしましょう。
自宅断食(ファスティング)の注意点5、「気晴らし」
これまで触れたように、断食で困難なのは空腹のストレスです。
このストレスを乗り越えるために、あらかじめ趣味や気晴らしなどを準備しておきましょう。
気晴らしはマッサージやヨガ、呼吸法などリラックスできるものがよいでしょう。映画や読書の場合も、頭を使ったりネガティブな作品は緊張して交感神経が刺激されてしまうので、心が落ち着く作品がおすすめです。
断食中の運動は、軽めであればむしろ効果が高まるので、ヨガや散歩などを行うとよいでしょう。
入浴にもデトックス効果があり、あまりに負担が強くなりすぎて体が重だるくなるので、お風呂はさっと入る程度に抑えましょう。
自宅断食(ファスティング)の注意点6、「断食を避けたほうがいいひと」
週末に二食を抜く程度であれば、普通の生活のなかでもあることなので問題はないと思いますが、消化器系の重い病気を抱えているひと、糖尿病のひと、妊娠中のひと、体重が著しく軽く貧血を起こしやすいひとは、専門家の意見を聞いて判断しましょう。
自宅断食(ファスティング)の注意点まとめ
もう一度ざっくりと断食の注意点をまとめたいと思います。
断食で抜くのは、朝と昼。前日の夜と当日の夜は準備食と回復食なので、軽めの和食にしましょう。
空腹の際は、一時的に心身に好転反応が生じるので、リラックスできる気晴らし(読書、DVD、散歩、ヨガ、軽い運動など)を準備します。
体調に不安があるときは断食に関する本を読んだり専門家に相談するようにしましょう。
以上、自宅で断食(ファスティング)を行う際の注意点でした。