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断食・ファスティングにおすすめの本

断食、ファスティングにおすすめの本

断食、ファスティングとは

断食と言うと、イスラム教や仏教、キリスト教などで古くから取り入れてきた宗教的なものといったイメージも強いかもしれません。

その断食(ファスティング)が、この数年「健康法」として注目を集めています。

プロスポーツ選手や政治家、芸能人が、健康や美容法の一環として実践。また、原因不明の体調不良や精神疾患も含めた多くの疾患に悩んでいるひとの治療法としても活用されています。

ドイツやロシアでは、一部病院で保険適用が可能なほど「断食療法」は浸透しています。

欧州最大の経済大国ドイツで、断食療法を行うクリニックが人気を集めている。断食ムーブメントの発祥の地の一つであるドイツでは、断食療法が医療保険の対象になる場合さえある。

ドイツの富裕層の間では、「less is more」(少ないほど、豊かである)という考え方が広がりを見せ、病気の治療に断食療法を取り入れる動きがますます強まっているという。

出典 : 豊かな国で注目集める断食療法、ドイツ

ファスティングを行うことによって、内臓が休まり、排泄が進むことで、体内が一度リセットされます。

ファスティングの効能として、普段の何気ない体調の悪化、たとえば「頭がぼうっとする」「疲労や眠気が取れない」「慢性的な下痢や便秘」「精神的な不安定」「肩こりや体の節々の痛み」などが改善されます。

また、その他、多くの疾患に効果があることも実証されています。

試しに「断食(ファスティング) ○○(病名)」で検索してみると、多くの治癒体験談も見つかるでしょう。

よく断食、ファスティングに対する批判的な意見として、「一日の栄養価が足りなくなる」といった声もありますが、断食は、栄養をちゃんと吸収する「腸」など「内臓疲労」へのアプローチです。

入ってくる食事(栄養素)の前に、まず「受け入れる側」の腸を休ませ、正しく動けるように戻しましょう、というものです。

ファスティングと言っても、一週間近く行う「長期断食」から、三日、一日、あるいは、毎日夜だけ食べない、といった「半日断食」まで、期間も様々な方法があり、ジュース断食やスープ断食など、初心者でも安心のストレスの少ない方法もあります。

自分自身に合った方法で、その効果を体感してみましょう。



初めてのファスティングにおすすめの本(入門書)

とは言え、突然ファスティングを自己流で行うのは難しいですし、長期の場合は危険を伴うこともあります。

ファスティングでは、絶食の途中で一時体調が悪くなったように見えるときもあります(好転反応と呼ばれます)し、断食後の食事である回復食も突然胃腸に負担の大きいものを食べ過ぎると危険です。

長期の断食をする際は、全国にある専門家常駐の断食施設(参考 : やるなら本格的に!こんなにある注目の断食道場)を利用するとよいでしょう。

病院で断食を行う場所も一部ありますが、残念ながら保険は適用されません。

個人的には、病院よりも、専門家の運営する、田舎の自然豊かな環境にあるヨガや温泉など周辺サービスも充実した施設で、心身ともにリラックスさせてあげることをおすすめします。

また、家でファスティングを行う場合は、断食に関する本を読むことで、なぜ断食が効果的なのか、過去にどういった症状に効果があったかを知ることもできるので、絶食中の精神的な励みになります。

そこで初めてのファスティングにおすすめの本(入門書)を紹介したいと思います。

甲田光雄『奇跡が起こる半日断食」

ファスティング入門書の一冊目としておすすめしたいのは、言わずと知れた断食療法の第一人者、医師の甲田光雄さんの本です。

甲田医師は、2008年に亡くなられましたが、元大阪大学の非常勤講師で、甲田医院の院長さんです。

子供の頃から病弱で、自身の健康と向き合う過程で断食療法と出会ったそうです。

副題(「高血圧、糖尿病、肝炎、腎炎、アトピー、リウマチがぞくぞく治っている」)にもあるように、現代医学で根治が難しいとされる難病にも断食療法で治療実績を残し、具体的な方法も紹介されています。

石原結實『「食べない」健康法』

医師でもともと東洋医学が専門の内科医、石原結實さんの本です。

伊豆に断食専門の施設「ヒポクラティック・サナトリウム」を開設し、この施設には元首相を始め、多くの政治家や芸能人など著名人も宿泊しています。

人参りんごジュースや生姜紅茶、そばやうどんを食事に盛り込みつつ、ストレスのない範囲でファスティング(少食)する方法を紹介します。

山田豊文『細胞が元気になる食事』

本の著者、山田豊文さんは、ダルビッシュ有、工藤公康、落合博満、横峯さくら、白鵬など、主にスポーツの分野で多くの有名選手の断食や食生活の指導を行ってきました。

ダルビッシュ有、工藤公康、落合博満など野球をはじめとするスポーツ界や、EXILEのATSUSHIなど芸能界にも、山田氏から体調管理や食生活の指導を受ける著名人は多い。

白鵬も12年から山田氏のサポートを受け、一時の不振から脱出。昨年が6場所中4場所、今年は5場所で優勝するなど全盛期の強さを取り戻している。

出典 : さくらと白鵬の合言葉は「マゴワヤサシイ」|ゴルフダイジェスト

ファスティングだけでなく、食事の面でも多くの学びがある本であり、また初めてのファスティングでも安心して栄養が補える酵素ドリンクも監修しています。

三浦直樹『週1断食で万病が治る』

自身もファスティングを行いながら健康を維持する、みうらクリニック院長の三浦直樹さんの本。

ファスティングがなぜ体調不良に効果的なのか、どんな効能があるのか、といった分かりやすい解説で入門書としてぴったり。具体的な改善例(統合失調症、ぜんそく、高血圧、アトピー性皮膚炎)も紹介されています。

三浦さんが指導する断食の方法は、「座禅断食」という仏教的な手法を取り入れ、呼吸法も大切にしていることから、本のなかで呼吸法についても触れられています。

工藤公康『40歳から進化する心と体』

プロ野球界のレジェンド工藤公康さん(現ソフトバンクホークス監督)の食事に関する本です。

工藤さんは、選手としてはリーグ優勝14度、日本一を11度経験するという驚異的な記録で、「優勝請負人」とも呼ばれました。監督しても、すでに日本一にも二回導き、ホークスを常勝軍団にしています。

現役時代、食生活の乱れが原因で、成績は不振にあえぎ、医師からも「このままだと死ぬよ」と宣告された工藤さん。

そこからファスティングを取り入れ、食生活も大幅に見直した結果、見事に復活。47歳まで現役を続けることができました。

山田豊文さんの本と合わせて、スポーツに携わっているひとや、部活動でもう一つ上のレベルに行きたい学生におすすめの一冊です(長友佑都選手の『長友佑都の食事革命』『ジョコビッチの生まれ変わる食事』もおすすめです)。

ルイジ・コルナロ『無病法』

ちょっと一風変わった断食の本が、ルイジ・コルナロの『無病法』です。

イタリアの中世ルネサンス時代の貴族、コルナロ(1464~1566)は、病気がちで生死をさまよった経験から「極少食」の食習慣に変え、病を治すと、102歳という長寿を全うしました。

多くの事業も行い、歴史に名を残したコルナロの食事に関する講演録です。

分かりやすい翻訳で、中世の食の事情と、少食の重要性が伝わってきます。

以上、初めてファスティングをするひとにおすすめの入門書でした。

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