フランスのパリなどで農薬禁止の理由とは
フランスのパリなど5つの都市で合成農薬が禁止になりました。
フランスでは、以前より公園や緑化スペースで公共機関が農薬を使用することは禁止されていましたが、フランスのパリ、リール、ナント、グルノーブル、クレルモンフェランで農薬禁止の発表。これは象徴的な意味合いが強いようです。
また、フランス全土で家庭でも合成農薬の使用が禁止され、天然成分のもの以外は許されていません。
なぜ農薬の禁止の方向にフランスは向かっているのでしょうか。理由としては、「生物多様性」と「市民の健康の保護」を挙げています。
以前から、農薬の危険性というのは取り沙汰されてきましたが、最近では徐々に研究も進み、環境保護や健康志向の機運も高まっていることから、こうした方向に進み出しているようです。
実際、オーガニックの食材を取っている人々の長期に渡る調査の結果、ガンの発症率が著しく下がったり(オーガニック食品でがんのリスクは減るか|東洋経済)、また農薬と昆虫や野鳥の減少との関連性も問題となっています(殺虫剤で渡り鳥が「遅延」、激減と関連か、北米|ナショナルジオグラフィック)。