心とピアノ音楽〜成城学園前コルティ馬場存ライブ〜
成城学園前駅のコルティで、ピアノのライブがあるということで誰のだろうと掲示を見たら、馬場存(ばば あきら)さんという音楽療法士の方のライブの模様。
馬場存さんは、高校時代から独学でピアノを学び、東京大学工学部を経て慶應義塾大学の医学部を卒業。その後、音楽療法を学び、音楽活動と並行しながら、精神科の専門医としてもクリニックで働き、精神医療と音楽療法を実践。
東邦音楽大学の准教授でもあり、NHKの『おはよう日本』で紹介されたこともあるそうです。
精神科医が音楽療法を提唱するというだけでなく、実際に作曲をしたり演奏するというのが面白いなと思い、少し時間があったので一曲だけ聴いていくことに。
椅子も準備されていたのですが、ちょっと気恥ずかしさもあり、上の階で立って眺めながらほんの少しのあいだ聴こえてくる旋律に耳を傾けていました。


リラックス系のピアノ曲やインストゥルメンタルはCDやデジタル音源としては聴いたことがありますが、音楽療法で行われるような曲をこうしてライブで聴くのは初めてだったこともあり、新鮮で不思議な体験でした。
心がすうっと音楽の流れに集中していって、その流れをなぞるように心の波長も落ち着いていきます。
休日のショッピングセンターなので人もそれなりに多かったのですが、行き交う人たちのなかにも、馬場存さんが奏でるピアノの音色にふっと我に帰るように立ち止まり、しばらく耳を傾けているひともいました。
その光景が、ドラマのワンシーンのようでもあり、音楽は凄いなあと、改めて実感しました。