食糧危機の個人でできる対策
国連が、4月に「食糧危機」の警告を発したこともあり、一時食糧不足が懸念されました。
この食糧危機の原因としては、新型コロナによる「農場労働者の不足や輸出を禁止した各国政府の措置」が挙げられます。
食糧危機の対策のためには、輸入に頼る比率を下げ、国内の食料自給率を高めていく、ということが重要になっていきます。
たとえば、タイでは、政府主導で、自家野菜をつくって少しでも自給自足に近づくことで、経済危機や食糧危機を乗り越えよう、という運動が行われ、1200万世帯が参加しています。
新型コロナウイルスの影響を受けてタイで始まった「自家野菜を植える国民運動」の参加者が、2カ月で対象となるタイ国民の9割、1200万世帯を超えた。パクチーやオクラなど多彩な野菜の苗や種を各家庭で育てることで、自給力を高めてコロナ禍の経済危機を乗り切ろうというキャンペーン。食料安全保障や農の大切さに気付く契機になった。タイの政府幹部は「日本の人々も一緒に野菜を作ろう」とメッセージを送る。
こういう国や自治体規模の対策も重要ですが、個人で行える対策も、今後は必要になってくるでしょう。
食糧危機の警告が広く周知されると、そのたびに買い溜め(そして結局は食料の廃棄)が行われるかもしれません。
そのときに備え、個人的におすすめしたいと思う対策は以下の三つです。
①自給自足
②農家さんと知り合いになる
③定期宅配の契約
①自給自足
自給自足というのが、結局この不安定な時代にいちばんよいだろうな、と思います。
田舎暮らしと自給自足と半農半Xというのは、これからますます増えていく生活スタイルになるでしょう。
ただ、いきなりは難しいでしょうから、近隣の貸し農園などで小さく始めてみる、というのもいいでしょうし、東京など都市部に住んでいる場合は、無農薬野菜をつくれる貸し農園の「無農薬野菜を栽培するなら【シェア畑】」などのサービスもおすすめです。
②農家さんと知り合いになる
もし自分で野菜やお米をつくるのが難しいようなら、農家さんと知り合いになると、とても心強いと思います。
たとえば、お住いの県で、農業体験ができたり、個別に野菜を宅配してくれる農家さんを探す、というのも一つでしょう。
無農薬の野菜づくりをしたい場合に、畑の借り方なども教わることで自給自足を始めやすくもなるかもしれません。
③定期宅配
もっとも手軽にできる対策としては、オイシックスやナチュラルハーモニー、食べチョクなど、定期宅配の企業と契約しておく、というのがおすすめです。
定期的に宅配されるので、買い占めでパニックになっているときも安心です。
また、今後食糧危機という話になったときに、定期宅配の需要がぐんと伸び、一時的に新規契約を制限する場合もあるかもしれません。
一応、保険の意味も込めて、早めに入っておく、というのがよいのではないでしょうか。
以上、個人的に考える、食糧危機に備えた個人でできる対策でした。