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ゴキブリ対策におすすめのハーブ【クローブ、シナモン、ベチバー、ローリエ】
誰もが恐れる夏の虫と言えば、ゴキブリ。
ゴキブリが現れたら、まずは見失わないこと、そして殺虫剤で退治する、というのが一般的なゴキブリ対策の方法ですよね。
しかし、たとえばカフェやレストランの厨房だったり、部屋に赤ん坊やペットがいたり、また自分自身が体調が悪いときなどは、殺虫剤の使用に不安を覚えるという方もいるでしょう。
そこで今回は、殺虫剤を使わないでゴキブリを退治したり、出没することを予防するナチュラルな方法を紹介したいと思います。
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①新聞紙と洗剤
まず、殺虫剤が使えないときのゴキブリの退治方法として、いちばんおすすめなのは「新聞紙」や「洗剤」です。
ゴキブリは、衝撃に弱く簡単に気絶するので、新聞紙を丸めて軽く叩きましょう。
軽く叩くことでいったん気絶させて動きを封じてから、今度は洗剤をかけます(いきなり洗剤でも大丈夫です)。
ゴキブリが洗剤で退治できるのは有名な話ですが、一体なぜ洗剤をかけることでゴキブリが死ぬのかご存知でしょうか。
洗剤の泡によってゴキブリの体にある空気穴がふさがることで呼吸ができなくなる、というのが、洗剤がゴキブリ退治に有効な理由です。
だから、新聞紙でいったん気絶させてから、洗剤をかけることでしっかり退治できます(熱湯もおすすめですが、洗剤が一番簡単に用意できると思います)。
特に何か効果が強かったり変わった洗剤である必要はありません。
僕が普段使用している食器用洗剤は、MIYOSHIの無添加洗剤です。肌荒れが気になる方などにおすすめです。
洗剤をスプレーにしたい場合は、100円ショップなどでスプレー容器を買ってきて水と洗剤を(振ったら泡立つくらいの分量で)混ぜて吹きかけるようにしましょう。
幼虫のゴキブリなどが出た場合は、叩く前にこれだけでも十分退治できます。
また、他にホウ酸団子のような置きエサを使いたくない場合に、自然派の方法としてはおすすめなのは、「重曹」を使った方法です。
ゴキブリ対策でホウ酸は有名ですが、重曹はあまり浸透していません。重曹は掃除に適しているだけでなく、実はゴキブリ対策でも非常に優れた効果を発揮します。
重曹は炭酸を発生させるものですが、人間ならゲップをすればガスを吐き出すことができます。
一方で、ゴキブリはガスを吐き出せずに死んでしまうから、といった理由など諸説あるようですが、海外ではゴキブリ対策に重曹を使う場合も少なくないようです。
ただ、重曹をそのまま置いておいてもゴキブリは食べないので、「1:1の割合で粒子の細かい砂糖」を混ぜます。
軽く水で練っておくと、大きい固形物が食べられないゴキブリの幼虫にも効果的です。
瓶やお皿などを100円ショップで購入し、重曹と砂糖の「置きエサ」を通り道になりそうな場所に置いておくようにしましょう。
以上のようにゴキブリを退治するときには、殺虫剤を使わなくても退治できる「自然派」な方法はあるので殺虫剤が苦手なひとにはおすすめです。
次に、ゴキブリが「出ないようにする」予防や対策に移ります。
②掃除
ゴキブリが出ないようにする予防策として、なんと言っても一番効くのは「掃除」です。
ちょっと面倒かもしれませんが、しっかりと掃除をすることで、結果としてゴキブリが違う場所に去っていきます。
逆に言えば、その環境がゴキブリの生活に適している環境であるかぎり、退治しても退治しても繰り返し現れる、ということになります。
ゴキブリ対策にとって掃除がなにより大事だということがよくわかる体験談が、「僕が1年のあいだ沖縄のゴキブリと闘ってきて、最終的に勝利した方法」というブログの記事です。
これは沖縄の那覇市にある築三十年のアパートの一階で一人暮らしをしていた男性と、倒しても倒しても現れるゴキブリとの壮絶な戦いの記録です(ちなみに沖縄ではゴキブリのことを方言で「ヒーラー」と言うそうです)。
詳しい経緯は実際に読んでいただく(描写がうまいので苦手なひとは苦手かもしれません)として、結論だけを書くと、一年近くの格闘の末、「掃除」に着手したら、ものの一ヶ月で彼の部屋にぱたりとゴキブリは現れなくなったそうです。
その掃除のコツが、以下の方法です。
①食器はためるなすぐ洗え
②生ゴミはためるなすぐ捨てろ
③生ゴミは一度、1斤袋などに入れて密閉してからゴミ箱(蓋付)へ捨てろ
④玉ねぎの皮、ビールの空き缶、コーヒーの残り。これも袋に入れてすぐ捨てろ
⑤何か食べるときはいつも同じ場所(ソファとかテーブルとか)で食え、色んなところで食うな。で、そこだけでいいから毎日掃除機かけとけ
これを実行しただけ。
なんの駆除剤も殺虫剤も使わずに、僕とGとの1年戦争は終止符をうった。
沖縄のゴキブリたち(ヒーラーたち)を鎮めた掃除のコツ、それは、次の五箇条でした。
①食器はすぐに洗う ②生ゴミはすぐに捨てる ③生ゴミは一度袋に密閉してから蓋付のゴミ箱に ④玉ねぎの皮、ビールの空き缶、コーヒーの残りも、袋に入れてすぐに捨てる ⑤食べる場所は一定にしてできればそこだけでも毎日掃除機。
ゴキブリは匂いをもとに集まってきますが、人間の鼻で嗅いで匂いがしないからと言って大丈夫だと過信せず、こうした掃除を心がけます。
もちろんキッチン周りの油汚れなども禁物です。
また、殺虫剤を使わずに厨房向けのゴキブリ対策サービスを実践し、効果の出なかった案件が一つもないと言う、『ゴキブリ退治に殺虫剤はつかうな!』(白夜書房)の著者・大久保柾幸氏によれば、ゴキブリを全滅させる基本は、以下の三点とのこと。
1.掃除:日常行う「目に見えるところ」の掃除ではなく、家具の裏などの「目に見えないところ」のゴミや汚れを取り除くことで、ゴキブリの餌や隠れ場所をなくす。
2.環境改善:ゴミや食材の保管場所を変えたり、家具などを掃除のしやすい配置にするなど、ゴキブリの生活圏を狭くし、行き場を失わせる。
3.防除処理:行き場をなくしたゴキブリを確実に駆除する。
比重にすれば、「掃除3 環境改善6 防除処理1」。掃除含め、「環境」がゴキブリ対策にとって一番重要だということがよく分かります。
家具などを掃除しやすく配置し直すという点では、ミニマリストや断捨離のように、物を整理して減らす、というのもゴキブリ対策の一環となるでしょう。
③おすすめのハーブはクローブやシナモン
新聞紙や洗剤を用意し、重曹を使った置きエサも準備し、掃除や環境改善も行ったら、最後に行う仕上げの対策は、ゴキブリが近づかなかったり離れていくようにする「忌避剤」です。
ゴキブリはハーブが苦手というのは有名ですが、結局どのハーブが一番効果的か、ということについては諸説あります。
あるブログの記事に掲載された実験結果(ゴキブリが嫌いなアロマ)によれば(実験をしたのは中学生の娘さん)、飼育ケースに入れたゴキブリに様々なアロマオイル(精油)を試した際、ダントツで効果的だったのが、「クローブ」と「シナモン」だったとのこと。
精油の中ではシナモンとクローブが断トツごきぶりには効いたようです。
死にはしないのですが飼育ケースに1滴入れると動きが弱る、あきらかに香りを嫌がっているというのです!
クローブについては、爪楊枝の先に少しつけただけで、死には至らないものの明らかに弱ったそうです。
クローブ
ゴキブリ避けのハーブには、よく柑橘系もおすすめだと言われますが、この実験では柑橘系は効果を示さず。他に効き目があったのは、ローズマリーのベルベノン。
ちなみに、レモングラスもゴキブリには効かなかったものの、ゴキブリのエサのために置いたキャベツに湧いた「コバエ」にはとても効果的で、コバエはレモングラスによって一発で姿を消したそうです。
その他、ゴキブリ対策におすすめのハーブとしては、ベチバーやローリエもあります。
ベチバーとは、ゴキブリが100%寄り付かないという草だそうです。
インド産のイネ科。本当は種や苗があればそっちの方が欲しいが、見当たらないので取り急ぎアロマで。
我が家では、クローブやローリエを精油ではなく原型で購入し、100円ショップで買った小皿に入れてゴキブリの通り道になりそうな場所に置いています。
精油としては、主にベチバー(土っ気を帯びた松の香りのような匂いで効き目がありそうなこと、個人的に匂いがそれほど気にならないことから)を使用し、サブでシナモンリーフを使っています。
ガラス製の小瓶を購入し、精油と水を混ぜて吹きかけるようにしています。
また、ブランド、メーカーとしては、「生活の木」よりも「プラナロム」のほうが実験では結果がよく、おすすめとのこと。
個人的には、お手頃で購入しやすく、匂いも柔らかくオーガニックな「生活の木」が好きですが、確かにプラナロムも無農薬の直営農場で育てるなど、高いこだわりを持ったブランドです。
ゴキブリ対策のまとめ
最後に、もう一度、今回紹介した「自然派」のゴキブリ対策についてざっくりと箇条書きでおさらいします。
①新聞紙と洗剤(洗剤は種類を問わず)
②重曹&砂糖&少々の水で置きエサ
③こまめな掃除と、家具の配置転換(これがもっとも大事)
④ハーブならおすすめはクローブ、シナモン、ベチバー、ローリエなど
以上、できれば殺虫剤を使いたくない、最初から寄ってこない、離れていく予防策を徹底したい、という方におすすめの自然派ゴキブリ対策でした。